休職される方の一番多い原因はうつ病です。うつ病で休職する場合には、自宅療養をしなければなりません。その場合、自宅療養の過ごし方ですが、多くの方が休んでいることに罪悪感を覚えるようです。つまり、上司や同僚の方たちが働いているのに、自分だけが仕事をせずに、また入院もせずに自宅でゆっくりと過ごしているからです。もう一つの理由は、精神的な病気の場合、骨折などと違い、見た目に大きな変化がなく、その人の病気の症状をなかなか周囲の人に理解や共感してもらうのが難しい点があります。自宅療養をサボってるように思われたらどうしようと考える人もいます。しかしながら、仕事も手に付かなくなり自宅療養をしなければならない程の精神症状や身体症状が認められる病気になったわけですから、それは仕方のないことです。ドクターストップがかかっているわけですから、堂々と休みましょう。そして、何よりもあなたがしなければならない第一番目の目標は、うつ病の症状を軽快させることです。そうしなければ、当然復職も出来ません。そのためには、医師が指示を出した薬をしっかり指示通りのみましょう。そして、定期的に通院し主治医に休職してからの病状経過を報告し、今後の相談をしましょう。

休職を始めた最初の時期は思いっきり怠け者になって、眠れるだけ眠り、心身の疲れを取ることです。睡眠も十分に摂れ始め、次第に不安感やイライラ感もなくなり、憂うつな気分も改善してきたら、昼夜リズムを確立させた規則的な生活を送ることを第一に考えましょう。やがて、楽しいことを楽しむ感情や趣味や色々なことへの興味・関心が戻ってきて、意欲も回復してきます。休職中に、図書館に行ったりウオーキングをしたり、ジムやスイミングに通う人もいます。やりたいことは、自ら進んでやって下さい。全てが、リハビリテーションの一環になります。主治医に相談し、アドバイスを受け、自宅療養の期間を上手に過ごすことが、病気を早く治す近道になります。